2013 Fiscal Year Annual Research Report
高齢期夫婦の人生マネイジメント方略と精神的健康についての縦断研究
Project/Area Number |
21530700
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
岡林 秀樹 明星大学, 人文学部, 教授 (90281675)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 生涯発達 / 高齢者 / 人生マネイジメント尺度 / 精神的健康 / 縦断研究 |
Research Abstract |
2014年度は,2011年3月に行った初回調査のデータを基に,アメリカ老年学会において「日本の高齢者夫婦における自己調節方略と主観的幸福感」についてポスター発表を行った。具体的には,階層線形モデルを用いて498組の夫婦のデータを解析したところ,柔軟な目標調節(Flexible goal adjustment: FGA)は自らの主観的幸福感を高めていること,それとともに,夫の柔軟な目標調節(FGA)は妻の人生満足度を高め,夫の補償的態度(Compensation)は妻の抑うつを低下させることが明らかになった。本報告において,高齢期夫婦においては,夫の柔軟な態度が妻の幸福感を高めるが,妻の態度は夫の幸福感に影響しなかったことが興味深く,その原因について今後検討していく必要性が示唆された。 これに加えて,2014年度は,高齢者夫婦に2011年度に実施した初回調査の3年後の追跡調査を行った。具体的には,2011年度3月に行った調査に夫婦ともに回答した498組のうち住所の判明していた432組に対して2014年2月に調査票を郵送し,回答を求めた。その結果,夫342票(有効票327,死亡 8,病気 7),妻343票(有効票337,死亡 1,病気 4,拒否 1)の計685票が回収された。今後,これらのデータを集計・解析することによって,3年間の主観的幸福感の変化に自己調節方略がどのように影響するかを明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)