2009 Fiscal Year Annual Research Report
高次脳機能障害者とその家族のピアサポートによる自己と関係の変容に関する発達的研究
Project/Area Number |
21530708
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
脇中 洋 大谷大学, 文学部, 教授 (10319478)
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Keywords | 高次脳機能障害 / ピアサポート / 当事者性 / 自己認識 / 関係変容 / 包括的支援 |
Research Abstract |
1. ピアサポート実践活動:養成したピアサポーターによる高次脳機能障害ピアサポートをNPO大阪脳損傷者サポートセンターで毎週月曜日に実施し、滋賀県椋川に借り受けた田んぼでの野外活動や大阪市長居スポーツセンターでの活動、月例のランチの会を含めた振り返りの場として、大谷大学で月例のピアサポート委員会を開催した。 2. 地域生活サポート研究会の開催:H21年8月、10月、12月、H22年1月に、施設職員や就労支援の現場の方々を交えた事例検討会を開催した。 3. カナダの高次脳機能障害ピアサポート活動調査:H21年9月にカナダ・ヴィクトリア脳損傷者協会での調査を行ない、ヴィクトリア大学で日本の現状をプレゼンテーションするなど情報交換を進めた。H22年3月にもヴィクトリアを訪問し、ピアサポート専門家の日本招聘の打ち合わせをした。 4. ピアサポート専門家の日本招聘:H22年8月~9月ヴィクトリア脳損傷協会のピアサポート専門家を招聘し、フォーラムでの講演や日本のピアサボーター養成に加わってもらった他、当事者家族、施設職員の方々と交流する機会を持った。 5. 1~3の活動記録を残し、次年度の学会や論文発表に向けてのデータを蓄積した。 (1) 高次脳機能障害当事者がピアサポートを受け、ピアサポーター養成プログラムを受け、ピアサポート実践に加わり、さらに就労支援を受けて行くプロセスに関する事例データ。 (2) 高次脳機能障害当事者に関わる家族や施設職員・就労支援職員の抱える課題検討データ。 (3) カナダの高次脳機能障害ピアサポート事業における事例データ(日本との比較検討)。
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Research Products
(2 results)