2011 Fiscal Year Annual Research Report
がん患者の外見変化に対応したサポートプログラムの構築に関する研究
Project/Area Number |
21530754
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Research Institution | Yamano College of Aesthetics |
Principal Investigator |
野澤 桂子 山野美容芸術短期大学, 美容総合学科, 教授 (30469449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 千佳子 国立がん研究センター, 中央病院・乳腺科・腫瘍内科, 医員 (10399462)
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Keywords | がん患者 / 外見 / 副作用 / サポートプログラム / QOL / 美容 / チーム医療 / フランス |
Research Abstract |
平成21年度のがん患者の外見変化に対する横断研究に基づき、22年度は患者支援プログラムの作成研究を行い、対象とニーズに応じた4段階の患者支援プログラム(がんセンターモデル)の試案を作成した。それをふまえて、23年度は、支援プログラムの検証に向けた研究((1)(2))と普及に向けた研究((3)(4))を実施した。 研究(1)「外見関連の情報提供を中心とした患者サポートプログラムの有用性に関する予備的検討」:医療者による第2段階プログラムの効果を明らかにするために、国立がん研究センター中央病院倫理審査委員会の承認を得て、2012年3月31日までに症例集積目標であった患者30名のインタビュー調査を行った(現在データの解析中)。なお本研究は、平成21-23年度厚労省科研費(がん臨床研究事業)「がん患者及びその家族や遺族が抱える精神心理的負担によるQOLへの影響を踏まえた精神心理的ケアに関する研究」との共同研究である。研究(2)「外見に問題をもつ入の心理的well-beingを測定する尺度短縮版の作成研究」:外見の変化が患者の心理的well-beingに及ぼす影響を検証する際に、患者の負担を軽減し簡易に測定するためのツールの一つとして、DAS59の短縮版(DAS12)を作成した。研究(3)「チーム医療を担う美容専門家の資質に関する検討研究」:段階的サポートプログラムを効果的に実施するには、チーム医療における美容専門家の資質が重要である。そこで、3つのがん診療連携拠点病院の医療職120名と医療機関での勤務経験を有する仏人美容専門家8名を対象に質問紙・インタビュー調査を実施した。研究(4)「外見関連患者サポートプログラムの構築に向けたアンケート調査」:外見支援プログラムを発信する前提として、医療現場の外見支援の実態と医療者の研修ニーズ等を調査した。がん診療連携拠点病院で研修の一部を試行するとともに、質問紙調査を実施した。
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Research Products
(5 results)