2009 Fiscal Year Annual Research Report
大学マネジメントにおける上級管理職とIRの機能的連携に関する研究
Project/Area Number |
21530846
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
鳥居 朋子 Ritsumeikan University, 教育開発推進機構, 教授 (10345861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 和弘 鹿児島大学, 教育センター, 准教授 (30397921)
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Keywords | 大学マネジメント / IR / 大学上級管理職 / 意思決定システム |
Research Abstract |
研究の第1年度として、先行研究の検討、国内での文献・情報収集、国内大学への訪問調査、米国及び豪州での現地調査を行った。国内では、九州大学で開催された大学評価・IR組織の担当者研究集会への参加および意見交換(2009年9月)を行うとともに、独創的な教学改革が進む新潟大学における上級管理職へのヒアリングを実施した(2009年7月)。米国においては、カリフォルニア大学バークリー校、カリフォルニア州立大学大学総長室等(2009年9月)を訪問し、各機関における上級管理職とIRの機能的連携にかかわる実態調査を実施した。とくにカリフォルニア州の大学では、今日的な重要課題の一つである高等教育の質保証に焦点をあて、IRの専門部署及び教学領域の上級管理職へのヒアリングを行い、大学教育の質保証のあり方や、学習成果測定にかかわる指標開発、データ及び情報の収集・分析を支えるIR機能の特質を解明した点に意義がある。その成果の一部を、研究論文「高等教育に関する研究動向-質保証システムに注目して-」(『教育制度学研究』第16号)や「高等教育質保証のパラダイム転換期における大学の教育力測定-FDセンターに求められる支援機能および課題-」(『立命館高等教育研究』第10号)等にまとめた。豪州においては、メルボルン大学、スウィンバーン大学、豪州質保証機構(AUQA)等(2010年3月)を訪問し、豪州の高等教育機関における教育の質保証や学習成果の評価をめぐる動向の把握を行った。これにより、大学マネジメントにおける上級管理職とIRの機能的連携に関する研究枠組みの洗練化をはかり、第二回調査(2010年度)の基盤をつくった。以上の文献・情報収集及び現地調査の成果をふまえ、日本の大学の教学領域におけるIRの開発に有効な視点をまとめ、ニューズレター(『ITL News』)を通じて大学関係者に周知した。
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Research Products
(12 results)