2010 Fiscal Year Annual Research Report
小学校国語科における活用力を育てる授業のあり方に関する研究
Project/Area Number |
21530911
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
成田 雅樹 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (50361217)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大熊 徹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40152087)
長崎 秀昭 弘前大学, 教育学部, 教授 (80374809)
藤井 知弘 岩手大学, 教育学部, 教授 (60333746)
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Keywords | 活用力 / 小学校国語科 / 授業 |
Research Abstract |
平成22年度は、21年度の研究課題6点を念頭に置きながら、活用型単元・授業の実践事例の収集と分析を進め、次のような成果を得た。すなわち活用型授業の成立を判断する際の5つの観点(活用実行か否か/活用のフィールドの別/習得と活用との相対的関係/活用を含む時間スパンの別/習得と活用の言語活動)と、これに該当する13の型、及び型を組み合わせたタイプである。また活用構造を分析する際の4つの要素(活用資源である既習事項/活用の目的/既習時と活用時の言語活動/活用の過程で働く思考力・判断力・表現力)も明らかにすることができた。以上の成果は、C領域の活用型授業成立要件の考察として、研究代表者が論文にまとめた。また秋田県横手市立大森小学校の協力を得て、研究代表者がA領域の分析を進め、同校の公開研究会における全体講評や秋田県教育委員会北教育事務所主催の実践研究発表会における講演のための資料として整理した。一方、研究の最終年度である23年度に向けた課題も明らかになった。第1に、収集事例が乏しいB領域と言語事項の分析・考察につとめること。第2に、思考力・判断力・表現力を指導案に明示する方法の提案と事例を通して分析すること(これは評価論から活用型授業の成立要件を考察することに通じる)。第3に、教材論・学習形態論の視点からの分析を進めること(これは新しい学習指導要領に準拠した改訂教科書の学習の手引きにおける、活用型単元・授業の反映の工夫を考察することでもある)。
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Research Products
(1 results)