2011 Fiscal Year Annual Research Report
小学校国語科における活用力を育てる授業のあり方に関する研究
Project/Area Number |
21530911
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
成田 雅樹 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (50361217)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大熊 徹 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40152087)
長崎 秀昭 弘前大学, 教育学部, 教授 (80374809)
藤井 知弘 岩手大学, 教育学部, 教授 (60333746)
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Keywords | 活用力 / 小学校国語科 / 授業 |
Research Abstract |
本研究は、基礎的・基本的な知識や技能を活用する力の育成を目指している平成20年改訂学習指導要領が本格実施される(小学校が平成23年度から、中学校が平成24年度から)平成23年度末をもって研究成果をとりまとめる計画で進めてきた。 目指すところは、活用する力を育てるための単元や授業の構成、および具体的な指導法に関する条件を明らかにすることであり、かつその条件にあてはまる実践事例を収集することである。 これについては、平成24年3月に発行した成果報告書にあるように、「既習事項明示型」「活用状況設定型」「活用場面付加型」「授業内活用確認型」「関連学習型」の5類型と、これを観点にした事例分析の結果をまとめた。個々の実践事例については、該当する5類型の組み合わせによって特徴を把握し、全体的には、活用実行型が多く活用想定型が少ないことを明らかにした。また、教科内活用型が多く他教科活用型や実生活活用型が少ない実態も明らかになった。さらに、技能活用型が単元や学年をまたぐ長いスパンで実施される傾向があるのに対して、内容活用型は単元内の短いスパンの実践が多いことも明らかになった。 以上の研究目的に関わる成果の他に、研究過程において「活用の資源(内容か技能か)」「活用の目的設定(課題解決か新規学力習得か)」「活用のための言語活動(領域と具体的な形態)」「活用の過程で発動する思考力・判断力・表現力」という4つの着眼点を開発したことも成果といってよいであろう。
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