2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530951
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
織田 芳人 長崎大学, 教育学部, 教授 (40160874)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 立体構成 / 知育玩具 / 就学前教育 |
Research Abstract |
幼児用玩具の試作モデルの形体を正四面体、正六面体、正八面体の3種類とし、内部の素材をポリオレフィン系樹脂ボード、表面の素材を不織布とした。 小型試作モデルでは、立体化時の形体を保持する手立てにネオジム磁石を利用した。幼児による操作実験を行った結果、幼児に適すると考えられる磁石吸着力が多面体によって異なることが確認されたので、多面体別に吸着力の異なる磁石が必要とされた。 大型試作モデルでは、立体化時の形体を保持する手立てにマジックテープを利用した。幼児による操作実験を行った結果、強度としてマジックテープ留めで十分であり、幼児による取付け・取外しが可能であることが確認された。 保護者に対するアンケート調査を行った結果、試作モデルは幼児用玩具として通用するという肯定的意見が多く得られた。 試作モデルの表面の色に関して、幼稚園教員から赤、黄、青以外に緑を加えたほうがよいという意見があった。保護者からパステル色もかわいいかなと思うという意見があった。そこで、試作モデルの表面の色に対する幼児の好みを検討するため、新たに小型試作モデルを制作した。形体を正四面体、正六面体、正八面体の3種類とし、表面の色をビビッド(赤、黄、緑、青)とライト(薄赤、黄と白、黄緑、薄青)の2種類とした。 幼児による配色選択実験を行った結果、男児はライトよりもビビッドの配色を好み、女児はビビッドよりもライトの配色を好むと考えられた。大型試作モデルに関しては、幼児たちが大型試作モデルを操作する活動を観察した範囲で、幼児たちの関心は大型試作モデルの表面の色や形よりも、大きさや形の変化にあると推測された。結果として、男児と女児を対象とする玩具の表面の色には、ビビッドとともにライトも用いることが望ましいと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)