2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21530958
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
日吉 武 Kagoshima University, 教育学部, 准教授 (80404466)
|
Keywords | 音楽学習 / 体ほぐし / 心ほぐし / 古武術 / ナンバ身体論 / アレクサンダーテクニーク / ゆる体操 / 合唱・合奏指導 |
Research Abstract |
本研究は、体ほぐし・心ほぐしの研究を通して、学習者が楽しく有意義に音楽学習に取り組める指導方法を確立しようとするものである。本年度は次の二点について取り組んだ。 1. 音楽学習における体ほぐし・心ほぐしの現状調査と問題点の把握 調査は、実際に小中学校の市場を訪問し、音楽授業や部指導の場面を観察する方法で行った。横浜国立大学附属鎌倉中学校では3年選択音楽の指導場面を、鎌倉市立手広中学校では3年生の音楽授業と吹奏楽部の指導場面を、横浜市立大岡小学校では4、5、6年生の音楽授業の場面を調査できた。各校の指導者は児童・生徒とのやりとりを大事にしており、また授業構成にも工夫を見ることができた。しかし、効果的に体を動かれほぐしたり、活動に臨む児童・生徒の心をほぐしたりという場面は少なかった。本研究で開発を目指している指導方法が大いに活用できると考えられた。 2. 体操や身体論について文献調査や実地体験調査を行った。甲野善紀氏の古武術における身体操法、ナンバ身体論、ゆる体操、アレクサンダーテクニークについては、講座、ワークショップ、個人レッスンに参加し体験することができた。体験の結果、音楽学習における体の使い方、体や心のほぐしに有効なく点を多く発見できた。また体験者本人の歌声が明らかに改善するという体験もあった。特にゆる体操やアレクサンダー・テクニークはほぐしの効果が大きいと考えられた。また鈴木成夫氏の合唱指導は、入念なストレッチ等を取り入れており、積極的な活動の様子が見られ、さらに合唱の経響きも柔らかくなる等の効果を実感できた。
|
Research Products
(1 results)