2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21531020
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
山口 恒夫 Shinshu University, 教育学部, 教授 (60115384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 知音 信州大学, 教育学部, 教授 (20291388)
鷲塚 伸介 信州大学, 医学部, 准教授 (60313855)
上村 惠津子 信州大学, 教育学部, 准教授 (30334874)
森光 晃子 信州大学, 学生総合支援センター, 助教 (10468986)
小田 佳代子 信州大学, 学生総合支援センター, 助教 (90549586)
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Keywords | 発達障害 / 大学生 / ニーズ調査 / 学生支援 |
Research Abstract |
(1)ニーズ把握質問紙試行版の作成 できる限り網羅的に項目を収集するため、既存の自己評価質問紙(高橋・中村他,2003など)の項目に加え、事例報告論文(西村,2006など)、当事者の手記(Solden, 2000など)等から行動特徴、困難経験を表す記述を抜き出したものを項目化。それらをカテゴリー分類し、各カテゴリーを代表する項目を「…について困っている」という形式にして項目を作成した。「困っている」という形式にできない項目は、それらのみを集めて「ADHD」特徴尺度とした。さらに「ここにあげた項目の内容について相談したいですか」という支援ニーズを問う項目を加え、「ニーズ把握質問紙試行版」を作成した。 (2)外的変数との関連の検討 作成した質問紙と、以下の外的変数との関連を検討し妥当性の検討を行った。 (a)認知特性 ADHD:持続遂行課題IVA-CPT(不注意、多動性、衝動性を評価するソフトウエア) メンタルヘルス:POMS (b)自己評価質問紙 ADHD : ADHD傾向チェックリスト(高橋・中村他,2003) いずれも相関が見られたことから、妥当性の根拠が得られた。 (3)聴き取り調査 高得点者の一部を対象に半構造化面接を行い、実際の困り感が質問紙にうまく反映されることが示された。また、支援ニーズを確認し、一部の学生がスキル訓練へのニーズを持っていることが明らかになった。一方、自分なりの対処法を工夫し、特別な支援なしで大学に適応している学生も多かった。
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Research Products
(4 results)