2009 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの成長・発達に即した縦断型特別支援教育ネットワークシステムの構築
Project/Area Number |
21531033
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
緒方 茂樹 University of the Ryukyus, 教育学部, 教授 (30261184)
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Keywords | 特別支援教育 / ネットワークシステム / 離島 / 個人シート / 教育相談 / 巡回支援 |
Research Abstract |
本研究は島嶼圏を抱える沖縄県の地域的な特殊性に鑑み、離島地域である宮古島の地域性を最大限に活かした今後の特別支援教育の在り方を、地域ネットワーク作りを通じて考えていこうとするものである。まず様々な面で「リソース不足」の島嶼地域では格段の工夫が要求される。このことを踏まえて、本研究ではネットワークシステムを「横断型」と「縦断型」に分けることで、リソース面の課題を考慮しながら段階的に充実を図ろうとしている。 初年度はまず「えいぶるノート」について試用段階と考え、保護者及び関係者とも協力しながら形式・内容の吟味と運用上の課題を探った。保護者の了解を得て教育相談の内容も新たに追加記載を始めたことから、教育、医療、福祉、保健分野が全て同一のカルテに記入が可能となった。次年度以降は引き続き、この「個人カルテ」を現在作成中の「えいぶるノート」のプロトタイプと位置づけて、両者の整合性をはかりながら、実際的な運用と内容についての修正を行っていく予定である 「えいぶるノート」の試用と平行して、これまで行ってきた「横断型ネットワークシステム」のさらなる充実を図るために、定期的な教育相談会と学校支援を進めた。特に初年度は、宮古島市内の幼稚園と小学校に焦点を当て、巡回支援と教育相談を行った。次年度以降は福祉関係の関係部署と連携を図り、保育所の巡回も行う予定である。
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