2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21540123
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
長谷川 武光 福井大学, 大学院・工学研究科, 名誉教授 (70023314)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 陽介 福井大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80264951)
|
Keywords | Web / 8倍精度 / 数値計算 / クライアント・サーバシステム / オンライン / C++言語 / ユーザインターフェイス |
Research Abstract |
計算機上での数値計算は倍精度(10進約16桁)で行われる。より高精度な数値計算の要求が科学技術分野で高まっている。本研究はこの要求に応えるため、8倍精度(約72桁)計算が手軽にWeb上で行えるシステムを構築する。数値計算やプログラミングの知識のないユーザにも簡単に高精度計算ができる環境を提供する。このとき、二宮市三名古屋大学名誉教授が最近作成したC++言語上での高速でメモリー負荷め軽い革新的な8倍精度数値計算システムを利用する、 本年度は一昨年度から作成してきた、ネットワークサーバ上にクライアント(ユーザ)からの計算要求を受け付ける各種インターフェイス用ホームページの点検をまず行った。特に、数値入力およびプログラムアップロード用ホームページの機能点検を行った。次に、本オンラインシステムの使用方法の説明マニュアルページを作成した。さらにユーザの計算時に利用できる約70個の8倍精度数学関数についてのオンラインマニュアルページを作成した。最後に、ユーザが通常の倍精度計算用フォートランプログラムをアップロードすると、本システムが8倍精度数値計算を行い72桁の計算結果を返すためのプログラム自動変換システムの試作も行った。これは、科学技術計算に今でも広く用いられているフォートラン言語に対する簡便な高精度計算の可能性を探るためである。 以上の結果を国内では2011年6月の数値解析シンポジウム(鳥羽市)で発表した。海外では2012年1月にドバイ(アラブ首長国連邦)で開催されたICCSAM2012国際会議で研究発表を行った。共同研究者の南山大学杉浦洋教授と8倍精度計算と精度保証に関する研究打ち合わせを行った。
|