2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21540282
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
三田 一郎 神奈川大学, 工学部, 教授 (60242806)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | B Physics / 量子力学 / 素粒子論 / 弱い相互作用 / CP 対称性 |
Research Abstract |
わたしは1980年にCarterと共に小林・益川理論が予言するB中間子における大きなCPの破れを発見し,同年にBigiと共にGolden Mode で CPの破れを追求することを提案した.1994年にその努力が実り,Bファクトリーの建設が我が国のKEKと米国のスタンフォード線形加速器研究所で始まった.2003年には,わたしたちの予言通り約70%のCPの破れが両研究所で同時に発見され,小林・益川理論の正しさが証明され,両氏がノーベル賞に輝いた.本研究は当時行った研究の延長であった.23年度はB中間子崩壊のForward-Backward asymmetry について研究を行う予定であったが,30年以上共同研究を続けているBigi氏が脳卒中で倒れたため研究が進んでいない. 筋書きと計算は、ほぼ終わっているが、わたしとしてはBigi氏の回復を待ち、こまかいところを氏と確認した上で出版したい. 平成25年2月にインドでのInternational School and Conference on CP Violation and Composite Systems (ISCCPV-2013 が企画され、この国際会議の企画委員会に参加することを依頼された.この会議は原始dipole-moment, 分子dipole-moment、 時間反転対称性を含む課題を取り扱いこれらの分野の専門家が集まったので私としても非常に興味深い会議であり、企画委員会の参加を容認した.会議は私の期待を裏切らないレベルであった.今後インドと日本の共同研究に大いに役立つであろう.ムンバイから帰国する途中、マニラのUniversity of Philippines で専門家対象のセミナー及び一般向けのコロキウムを行った.大学院の学生たちが興味深く聞いてくれた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)