2010 Fiscal Year Annual Research Report
高輝度陽子・陽子衝突実験におけるミューオン・トリガーの研究
Project/Area Number |
21540299
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藏重 久弥 神戸大学, 理学研究科, 教授 (20205181)
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Keywords | 素粒子実験 / 粒子測定技術 / LHC加速器 |
Research Abstract |
LHCは2010年春より7TeVでの衝突実験が開始され、ルミノシティを5×10^<34>/cm^2/secに増強するSLHC実験の計画も2021年から予定され、R&Dが進められている。 平成22年度においては、SLHCでのミューオン・トリガー準備研究として、運動量分解能を補い、トリガーレートをデータ収集の要求以下におさめるために、エンドキャップ部スモール・ウィールをもちいた新しいトリガースキームについて研究を行なった。位置分解能及び角度分解能に優れた検出器を設置して、衝突点からトラックが来ていることを要求することで、効果的にトリガーレートを抑制できることが、モンテカルロシミュレーションで判った。 また、SLHCにはレベル1のレーテンシーを伸ばすためにフロントエンド・エレクトロニクスの置き換えが計画されており、そのスキームにおいてのトリガー・プロセッサーの設計を行なった。また、FPGAを搭載したテスト用モジュールを製作し、様々configurationでの動作テストを行った。また、光通信や高速シリアル通信の性能の確認の為の通信テストを行った。
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