2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21540439
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
松本 剛 琉球大学, 理学部, 教授 (30344287)
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Keywords | 台湾 / 琉球弧 / 造山運動 |
Research Abstract |
台湾の造山運動について、前年度に実施された航海による地形・地殻表層構造をもとに、琉球海溝西端部の斜め沈み込み、Gagua海嶺の同海溝への衝突、Gagua海嶺の東側の海溝軸の南側への後退による東側からの「圧迫」が重要な要因となることを明らかにした。 沖縄トラフの掘削により、その拡張開始時期を明らかにするため、日・韓の合同チームに加えて、台湾の国立中山大学の研究者も参加し、合同シンポジウムを沖縄で開催した。その結果、トラフ西端部の堆積層の掘削によりその堆積年代を明らかにする計画が提示され、IDP(統合国際深海掘削計画)の新フェーズが始まる2013年以降なるべく早い時期にプレ・プロポーザルを提出することとなった。 これまでの調査結果を受け、琉球域でも巨大地震・津波が予想されることから、現実に琉球域で起こっているテクトニクス、海底活断層の活動度などに基づく防災対策について、普及を行うべく、防災環境シンポジウムで講演を行なった。 琉球弧に加え、海嶺が沈みこみ帯に位置する同様のテクトニクス場にあるチリ三重点の調査結果も併せた発表をAGUで行なった。 日・韓・台でこれまでに行なって来た共同研究の成果を主として国内研究者に紹介するため、東京大学大気海洋研究所共同利用シンポジウムを計画した。しかし、当初2011年3月の開催が計画されていたが、東日本大震災の影響で開催が延期されたことから、年度計画の繰越を申請し、約30名の研究者の参加者を集めて、2011年10月に実施した。
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Research Products
(7 results)