2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21550030
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
丑田 公規 The Institute of Physical and Chemical Research, 超分子科学研究室, 専任研究員 (60183018)
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Keywords | クラゲ / ムチン / 粘液 / 界面活性剤 / 吸着 / 分子サイズ / AFM / NMR |
Research Abstract |
本実験で、動的光散乱法やAFMを用いて、精度のよい粘液作用メカニズムの解析を行うためには、用いる粘液成分を物質として純度の高いものとして取り出すことが必要である。本研究年度では、実験に用いるクラゲ由来ムチン試料の精製方法を再検討して、純度を上げ、さらに詳しい構造解析により構造の曖昧さを解消する実験を行った。すなわちムチンの精製については共存する水溶性コラーゲンが不純物として存在し、一旦抽出してしまうと高速液体クロマトグラフ法などによる精製によっても除去するのが困難である。そこで採取した抽出前の新鮮なクラゲに対して、分解酵素の阻害ならびに腐敗防止のための前処理を行うことによって、採取しムチンの純度を飛躍的に増大することに成功した。そして、抽出後のムチンに対して、ペプチド構造解析ならびにNMRによる糖鎖構造解析を行ったところ、純度が高く均一性の高いムチンが得られたことが証明された。 一方、クラゲと同じ刺胞動物であるイソギンチャク類の粘液成分を同様に採取し、構造解析を行った。イソギンチャクの粘液成分はムチンではなく別種の糖タンパク質であることが明らかになった。またムチン類は、精製後金属イオンや硫酸イオンの共存状態で分解反応や硫酸エステル化反応が進み、水に対する不溶化が進行することを見いだした。目的としている分光学的な測定において測定セルなどとの相互作用が懸念されるので、現在詳しい解析を現在進めている。
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Research Products
(26 results)
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[Journal Article] Development of a Compact X-ray Source and Super-sensitization of Photo Resists for Soft X-ray Imaging2009
Author(s)
Tomoko Gowa, Naoyuki Fukutake, Yoshimasa Hama, Kentaro Hizume, Takashi Kashino, Shigeru Kashiwagi, Ryunosuke Kuroda, Akihiko Masuda, Akihiro Oshima, Taku Saito, Kazuyuki Sakaue, Kunio Shinohara, Tomohiro Takahashi, Tatsuya Urakawa, Kiminori Ushida, Masakazu Washio
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Journal Title
J.Photopolymer Sci.Tech. 22
Pages: 273-278
Peer Reviewed
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