2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21550090
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
藤原 祺多夫 Tokyo University of Pharmacy and Life Science, 生命科学部, 教授 (90090521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 元秀 東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (30418917)
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Keywords | 自己相関分光法 / 蛍光分光法 / 共焦点顕微分光 / 大腸菌 / 緑色蛍光タンパク質 / 溶媒の粘度 / 拡散時間 / シングルモード光ファイバー |
Research Abstract |
自己相関蛍光法は、細胞内の蛋白質、DNA、ウィルスなどのサイズを測定する方法として、近年急速に発展している手法である。この方法は、特定の蛍光測定対象体積からの粒子の(ブラウン運動による)拡散時間が、粒径に対応していることによって、測定を行う。通常分子のサイズは、10^<-3>から10^<-5>f(フェムト:10^<-15>)Lとされるため、測定には共焦点光学系が用いられている。本年度は、共焦点光学系を組み立て、水のラマン散乱光を対象に、自己相関関数を計測する方法を開発することを目的にした。本年度は、浜松ホトニクス製オプティカルブロックを用いて、共焦点光学系を組み立て、色素分子の蛍光を解析することによって、溶媒の年度を測定する方法を開発した。このため光源にはシングルモード光ファイバーとカップルするレーザーを用いた。また通常の蛍光光学系において、藻類など細胞全体のサイズを測定する方法を検討した。この系では多数の粒子を計測するため、実際に得られた信号がどの粒子の粒径に反映するかを具体的に明らかにした。将来的にはラマン散乱光に自己相関法を適用することを考えたい。現在まで緑色蛍光タンパク質(GFP)を細胞へ導入・発現した大腸菌について、細胞分裂とカルシウムイオンの濃度関係を明らかにした。とくに細胞内部位への対応するため、共焦点光学系をもちいたラマン散乱計測系の確立を検討している。
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