2009 Fiscal Year Annual Research Report
強磁場特殊環境とスピン化学を活用した新規機能性ナノ材料の開発
Project/Area Number |
21550135
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
米村 弘明 Kyushu University, 大学院・工学研究院, 准教授 (40220769)
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Keywords | 強磁場 / ナノワイヤー / ポリチオフェン / side-to-side集合体 / 金ナノロッド / 磁場配向 / 表面プラズモン / 偏光吸収スペクトル |
Research Abstract |
ポリチオフェンの1次元ナノワイヤー磁場配向について試みた。AFM測定より、無磁場ではランダム配向が観測された。一方、強磁場を印加すると外部磁場とほぼ垂直方向に配向しているナノワイヤーがAFM像において多く観測された。基板の偏光吸収スペクトルにおいて、強磁場を印加した場合(10T ; 0T^2/m,垂直)では、ポリマー主鎖の吸収度が磁場と平行偏光を用いた場合の方が垂直偏光を用いた場合よりも大きくなった。これらの結果より、ポリチオフェンから成るナノワイヤーの磁場配向が達成されたと考えられる。金ナノロッド(AuNR)とアニオン性ポリマー(PSS)との複合体の磁場配向についてAuNRの長軸と短軸に由来する表面プラズモンによって評価した。複合体のガラス基板における吸収スペクトルを強磁場印加した場合と無磁場の場合について測定した。強磁場印加するとAuNRの吸収スペクトルが大きく変化した。無磁場の場合と比較すると、AuNRの短軸由来のピーク強度の増加・ピーク波長のレッドシフトとAuNRの長軸由来のピーク波長の大きなブルーシフトが観測された事からAuNRはside-to-side集合体を形成している事が示唆された。次に、AuNR/PSS複合体のガラス基板の偏光吸収スペクトルを測定した。長軸由来のSP吸収帯では磁場に対して平行な偏光を用いた場合の方が大きく、逆に短軸由来のピーク波長では垂直な偏光を用いた場合の方が大きくなった。この結果から基板上でAuNRの長軸は磁場に対して平行に配向していることがわかった。
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Research Products
(9 results)