2012 Fiscal Year Annual Research Report
RTM法によるFRP成形の超音波を用いたスマート化
Project/Area Number |
21560099
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山嵜 友裕 大阪市立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80230382)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | FRP / RTM法 / 超音波 / モニタリング / 樹脂流動 / 樹脂硬化 |
Research Abstract |
本研究は,高品質なFRPを効率よく成形する技術の確立を目的とし,RTM法によるFRPの成形時に樹脂の流動および硬化をリアルタイムでモニタリングするスマート化の手法について検討したものである.従来用いられてきた誘電率センサが金型内に設置する必要があるのとは異なり、金型の外側表面に設置した超音波センサにより金型内側表面における反射率変化を検出し,樹脂の流動および硬化のモニタリングを試みる.平成24年度は前年度に引き続き樹脂だけを注型成形し,硬化モニタリングにおいて樹脂の特性と反射率との関係が理論と一致するかどうかを確認した. 電磁超音波センサを用いた測定では,せん断波の反射率と樹脂粘度との関係を調べた.粘度計ローターの浸液深さを変化させ,得られた結果を補正することにより測定限界を超えた粘度の測定も可能にする手法を提案したが,硬化に伴い減少する反射率が一旦増加するBステージと思われる時間帯であっても粘度低下は検出されなかった. 圧電フィルムを用いた測定では,樹脂中の縦波音速と金型内側表面での反射率との関係を調べた.圧電フィルムを貼付していないほうの金型の内側表面を加工し,金型から樹脂に透過した縦波の反射波が検出されない領域で反射率を測定するように改良し,温度変化による金型中の縦波音速変化も考慮した結果,縦波音速から理論的に得られる反射率と測定された反射率とが一致することが明らかになった.また,樹脂中の縦波音速は反射率と比較して測定精度が高く硬化モニタリングに適したパラメータであることが明らかになったが,樹脂の硬化過程で減衰が大きく音速測定が不可能な時間帯が現れるため,常時測定可能な反射率の有効性が確認された.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|