2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560395
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
王 建青 Nagoya Institute of Technology, 大学院・工学研究科, 教授 (70250694)
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Keywords | 通信方式 / 医療ICT / 人体通信 / BAN |
Research Abstract |
高齢化社会の到来に伴い,通信機能を有する人体装着或いは埋込みセンサによる医療や生体情報の管理,遠隔治療など,いわゆる医療支援情報通信技術の確立に対する期待が高まっている.本研究は,人体内外間の医療支援のためのインプラントBAN(Body Area Network)通信方式の開発を目的としている.平成21年度では,IEEE802.15.6の標準化グループで検討されている400MHz帯とUWB(Ultra Wide Band)帯を中心に,1.解剖学的人体数値モデルを用いた大規模計算機シミュレーションによる人体内外伝送路モデルの構築;2.この伝送路における代表的UWBインパルスラジオ変調方式の通信特性の解明;及び3.人体埋め込み位置での体内電磁波エネルギーの比吸収率(Specific Absorption Rate, SAR)の定量化を行った.また,送受信位置の体内外での小規模位置変動によるフェージング特性を計算機シミュレーションにより抽出し,インパルス応答を用いた伝送路モデルを開発した上に,その発生のための数値コードも一般公開した.これらの成果により,平成22年度に実施予定の変復調方式の最適化及び送受信機の試作開発が可能となった.なお,本研究のこれまでの成果は,高く評価され,平成21年度に2回にも海外の国際会議での講演に招待され,また査読有一流学術論文誌にも掲載されている.
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Research Products
(4 results)