2011 Fiscal Year Annual Research Report
立地特性を考慮した都市内物流政策評価マイクロシミュレーションモデルの開発
Project/Area Number |
21560553
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
佐野 可寸志 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (00215881)
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Keywords | 企業立地 / ロジスティックシステム / マイクロシミュレーシン / 物流施策評価 / 二酸化炭素削減 / Mixed Logit Model |
Research Abstract |
既存の多くの物流モデルは,物流施設立地を与件としており,交通施設整備に伴う物流施設立地の変化と,それに伴う物流の変化を考慮することができていなかった.そこで本研究では,交通施設整備に伴う物流施設立地のモデル化を行い,交通施設整備が物流・貨物車交通・環境に与える影響を定量的に評価する.特に,物流施設の立地に大きな影響を与える高速道路の建設の効果を,定量的に把握することを目的とする. 本年度は昨年度に引き続き,企業の立地特性の把握と立地モデルの構築を試みた.事業所の立地においては、立地場所固有の属性だけでなく、空間効果の影響も大きい考えられているが、これまでは余り研究がなされてこなかった。そこで本研究では、Mixed Logit Modelを用いて空間効果を考慮した事業所の立地選択モデルを構築し、空間効果の影響を定量的に把握した。東京都市圏物資流動調査データを用いてモデルの同定をした結果、通常の立地選択モデルで用いられる地価や交通のアクセスビリティーの要因に加えて、確定項における企業立地相関や、誤差項におけるゾーン間の空間相関が、立地選択に影響を与えていることが分かり、空間効果を考慮することの重要性を示すことができた。
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Research Products
(5 results)