2009 Fiscal Year Annual Research Report
人口縮小時代における持続可能な郊外住宅地の実現を意図した調査研究
Project/Area Number |
21560654
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
吉松 京子 Kanagawa University, 工学部, 教授 (10242124)
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Keywords | 郊外住宅地 / 人口縮小 / 持続可能性 / 生活支援施設 / 高齢者居住 |
Research Abstract |
1.横須賀市の郊外住宅地の住民意識分析と生活圏データ整備 平成20年度に横須賀市の2地区を対象に「郊外住宅地における生活支援施設と住民意識に関するアンケート調査」を実施した。平成21年度は住民意識に関する分析(クロス相関等)と、生活行動及び生活圏に関する分析の位置情報データ整備を行った。 2.ハードウェアとしての郊外住宅地:道路境界域の空間構成 郊外住宅地はその均質な住宅地景観が論じられることが多いが、開発から30年近い年月が経過した住宅地もあり、その景観にも差異が生じ始めている。また、郊外住宅地の選好要因の一つとして整備された景観があげられることも多く、郊外住宅地を持続可能なものとするためには、こうした空間資源に着目していくことも重要である。平成21年度は、道路境界線から建物面までの様々な境界によって構成される領域と前面道路を一体とした領域を「道路境界域」と定義し、神奈川県横須賀市の郊外住宅地18地区を事例として、道路境界域の特徴の量的把握と数量化III類による定量的分析を試みた。 分析の結果は以下のとおりである。1)「道路境界域を構成する要素」の占める割合から、対象地区の道路境界域はいくつかの同種の要素から構成されていること、その特徴は<境界の構築物><駐車場><植栽物>に現れやすいことがわかった。2)数量化III類により道路境界域の空間構成の測度として、「開放性」「複雑性」を導きだした。2つの測度に基づく散布図から道路境界域の類型化を試み、4つのタイプに分類できた。
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Research Products
(1 results)