2011 Fiscal Year Annual Research Report
人口縮小時代における持続可能な郊外住宅地の実現を意図した調査研究
Project/Area Number |
21560654
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
山家 京子 神奈川大学, 工学部, 教授 (10242124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 一晋 産業技術大学院大学, その他の研究科, 助教 (70454147)
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Keywords | 郊外住宅地 / 人口縮小 / 持続可能性 / 生活支援施設 / 高齢者居住 |
Research Abstract |
1.横須賀市の生活圏データ分析 平成20年度に横須賀市の2地区を対象に「郊外住宅地における生活支援施設と住民意識に関するアンケート調査」を実施し、平成21年度に住民意識に関する分析(クロス相関等)と、生活行動及び生活圏に関する分析の位置情報データ整備を行った。平成22年度は生活行動及び生活圏データをもとに自己組織化マップにより分析を試み、各地区の生活域の特性、生活支援施設タイプと移動手段の関連、異なる施設タイプにみられる生活域パタンの類似性などが知見として得られた。しかし、本来の目的は郊外居住者の生活支援施設利用行動のパタン化にあり、自己組織化マップでは意味のあるパタン化が得られなかったため、別の方法を検討することとなった。 2.鎌倉市及び秦野市の生活圏データ分析のためのデータ前処理 鎌倉市の既成市街地に位置する戸建て住宅地1地区、及び神奈川県央西部秦野市の郊外住宅地2地区を対象に横須賀市2地区同様「生活支援施設と住民意識に関するアンケート調査」を実施し、住民意識に関する分析(クロス相関等)と、生活行動及び生活圏に関する分析の位置情報データ整備を行った。鎌倉市の1地区は既成市街地であり、郊外住宅地とは、転入時期及び世帯構成に偏りがみられる点で異なるが、高齢化及びアクセスに問題がある点で共通しており、住民意識及び生活行動においても相違点がみられた。秦野市ではコミュニティタクシーの参入が進められており、そのバスルートと住民評価及び利用施設との整合性の検証を行った。「1.横須賀市の生活圏データ分析」と同様の分析を行うためのデータ前処理作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、平成23年8月までに調査結果の統計処理を行った上で分析手法の検討を行い、平成24年3月までに調査結果の分析を行い、その結果のとりまとめを行う予定だったが、平成23年7月予定していた研究協力者が妊娠・出産のため参加できなくなり、調査結果分析時期を延期した。そして、繰越分を基に、平成24年7月に統計処理を、平成25年1月にはそれに基づいた調査結果の分析・まとめを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年4月には、研究協力者確保の見通しが立った。平成25年1月に調査結果の分析を行い、研究遅れを取り戻せた。
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Research Products
(1 results)