2012 Fiscal Year Annual Research Report
核発生を利用した新しい結晶性カプセルの作成法に関する基礎研究
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21560782
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
前田 光治 兵庫県立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00264838)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Crystal Capsule / Co-Crystals / Anti-Solvent / Co-Solvent / Molecular Dynamics / Nuclei / Spray Dry |
Research Abstract |
本研究は,核発生を利用して様々な成分を結晶核でカプセリングする方法を開発するための基礎研究であり,1)カプセリング現象の把握と操作,2)脱カプセリング現象の把握と操作に分けられる.カプセリング操作でのポイントは,非カプセリング成分を結晶核の芯にすること,非カプセリング成分に対して結晶核カプセル成分,溶媒,貧溶媒から成る溶液環境を強力な熱力学溶液モデルにより推定すること,微小液滴相とバルク溶液相の混合操作方法にあり.これまである程度の成果を出すことができた.脱カプセリング操作でのポイントは,いろいろな溶液環境におけるカプセルの温感性を測定し,人工的に超高圧,放射線,超音波などによる結晶核カプセルの分解性能にあるが,実用的な良溶媒法が最も効果的で信頼のできる操作であることがわかった. 最終の平成24年度までの研究のまとめとして,スプレー式相互貧溶媒法で生成した無機の塩化アンモニウムあるいはグリシンと有機のパルミチン酸の混合結晶を生成させ,その構造について放射光施設SPring8を使って小角X線解析を行った. X線回折では,混合結晶中の無機の塩化アンモニウムやグリシン,有機物のパルミチン酸も通常の結晶構造であることがわかったが,カプセル構造では,Spring8による構造解析した結果,10-20nmの構造と40-50nmの構造が混在していることがわかった.さらに,相互貧溶媒法のスプレー溶液の入れ替えがパルミチン酸の結晶構造の長距離秩序に影響を与えることもわかった.さらに,液滴とバルク溶液の混合による相互貧溶媒晶析における結晶化現象は,液滴に溶解した油溶性の脂肪酸が,バルク溶液に溶解している水溶性溶質の結晶の周りに結晶性カプセルとして取り巻く構造であることがわかった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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