2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560878
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
坂本 文徳 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究副主幹 (60391273)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香西 直文 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究副主幹 (80354877)
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Keywords | ウラン濃集タンパク質 / 酵母 |
Research Abstract |
本研究は、ウランを濃集するタンパク質を特定・同定する効率的な新規手法を開発し、タンパク質探索に費やす時間と労力を大幅に短縮するものである。そして、タンパク質を用いた使用済核燃料や放射性廃棄物、さらに環境中からのウラン回収方法の確立を目指すとともに、核燃料サイクル実現に貢献することを目標としている。平成22年度は、(1)微生物からのタンパク質の抽出条件確立、(2)ゲル二次元電気泳動の条件確立、(3)ウェスタンブロッティングの条件確立、(4)タンパク質とウランの接触ならびに放射能測定の条件確立、(5)タンパク質の同定に取り組む予定であった。(1)については、平成21年度からの試験を継続した結果、バイオラッド社製「ReadyPrep Sequential Extraction Kit」(カタログNo.163-2100)を使用した場合に最大のタンパク質を抽出出来ることを確認した。また、クマシーブリリアントブルー染色の場合、銀染色に比べて4倍量の微生物菌を利用することでタンパク質の検出が可能であることを確認し最終的な最適化を完了した。(2)についても平成21年度からの試験を継続した結果、一次元目と二次元目の電気泳動の条件最適化をほぼ終え、平成23年度前半に最終的な最適化を完了する。(3)については、バンド状態のタンパク質転写を試験し、ニトロセルロース膜にタンパク質を転写させることに成功した。平成23年度前半に、ゲルに点状に存在するタンパク質をニトロセルロース膜に転写する試験を実施し、最終的な最適条件の確立を行う。(4)と(5)の課題については、文献や必要試薬の調査を行い、放射能測定の条件確立などの一部予備試験を開始した。当初計画通り、平成23年度に最終目標を達成出来る見込みである。以上の成果を出し、平成22年度は研究実施計画通りに研究を遂行した。
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Research Products
(6 results)