2009 Fiscal Year Annual Research Report
メラノプシンを含む神経節細胞の非視覚系および視覚系への寄与の解明
Project/Area Number |
21570247
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
辻村 誠一 Kagoshima University, 理工学研究科(工学系), 准教授 (10381154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塗木 淳夫 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 助教 (50336319)
湯之口 万友 鹿児島大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (10094187)
森田 健 福岡女子大学, 人間環境学部, 教授 (20326474)
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Keywords | メラノプシン神経節細胞 / 瞳孔反応 / 多原色光源刺激装置 |
Research Abstract |
本年度は、メラノプシン神経節細胞起因の瞳孔反応に関する論文を出版できた(Tsujimura、他:Proceedings of the Royal Society of London B, doi: 10.1098/rspb.2010.0330(2010))。このことにより、メラノプシン神経節細胞と他の受容体の分離手法が確立された。また、多原色光源刺激装置の開発について、先行研究で制作した試作機をさらに改良した。大きな改良点は、積分球の高輝度化、およびPWMユニットのデジタル化であった。先行研究で開発した試作機では、積分球の平均輝度は最大200cd/m^2程度であったが、現在の試作機では570cd/m^2程度まで高輝度にすることができた。このことにより、杆体細胞からの寄与の抑制やメラノプシン神経節細胞の機能的な分離が容易になることが期待される。次にPWMユニットのデジタル化についてであるが、PCからマイクロコンピュータを制御し、マイクロコンピュータから出力されるパルス列を自作の電力増幅部によって増幅し、積分球内のLEDを駆動することができた。マイクロコンピュータでLEDを駆動することによって、アナログ電子回路で構成するよりも、より正確に、より信頼性の高いシステムを簡単に構築することが可能となった。さらにはシステムのスループットを改善するために、レンズ、Half mirror、Diffuserなどの光学部品などを使って改善した。
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