2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21580027
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
渡辺 均 Chiba University, 環境健康フィールド科学センター, 准教授 (80301092)
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Keywords | 園芸学 / 水質汚濁防止 / 環境分析 / 土壌学 / 屋上緑化 / シバ |
Research Abstract |
(1)特殊緑化用土壌の分析 日本国内の数社から販売されている特殊緑化用土壌の物理性と化学性の分析を行った。さらに、施工初期の余剰水中および土壌中の化学性の調査を行った。分析項目として、以下の項目を分析した。1)土壌物理性:三相分布、粒径組成、土壌硬度、仮比重、保水性、透水性など、2)土壌化学性:pH、電気伝導率(EC)、水溶性陽イオン・陰イオン、CEC、アンモニウム態窒素、硝酸態窒素、可給態リン酸、全リン酸、交換性陽イオン(カルシウム、マグネシウム、カリウム)、全炭素、腐植率・土壌有機炭素含量・全窒素、可給態窒素など、3)水質(灌水後の排水):PH、電気伝導率(EC)、全窒素、アンモニウム態窒素含量、硝酸態窒素、リン酸、有機態炭素など (2)土壌水分および土壌成分の動態の解析 特殊緑化で主要な3種類の土壌である人工軽量土壌(パーライト+ピートモス)、赤土+堆肥、泥炭土壌(泥炭+パーライト)を基本とする花壇を屋上に設置し、植物を植栽せずに用土の乾湿の経時的変化および土壌の物理性および土壌成分の経時変化を明らかにした。土壌成分(窒素、燐酸、カリウムの流亡の状況を把握した。 (3)生育調査 上記(2)と同様な花壇を設置し、3種類の土壌(人工軽量土壌系、赤土系、泥炭土壌系)にシバを植栽した区を設け、土壌の物理性および化学性と植栽された植物の生育を調査した。また、植物が吸収した窒素、リン酸、カリの量を分析した。 以上の今年度の調査から、市販の屋上緑化土壌はその品質・成分に大きなばらつきがみられた。また、施工初期にほとんどの肥料成分が流亡し、植物体に吸収される肥料成分は僅かなことが確認された。
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Research Products
(1 results)