2009 Fiscal Year Annual Research Report
植物性アレルゲンにおける糖鎖構造と共通抗原性との関連性に関する研究
Project/Area Number |
21580151
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
辻 英明 Okayama Prefectural University, 保健福祉学部, 教授 (20093875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木本 眞順美 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (40108866)
比江森 美樹 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (80326412)
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Keywords | アレルゲン / 大豆 / 小麦 / 糖鎖 / 共通抗原性 / 糖ペプチド / アスパラギン結合型糖鎖 |
Research Abstract |
本年度は、Gly m Bd 28Kの糖鎖部分が患者血清におけるIgE抗体と結合するかどうかを立証するための試料を調製することを主目的として、来年度の研究に向けて準備を行った。本年度行った実験結果は以下の通りである。 1) 本アレルゲンの大量調製 このために、当該アレルゲンを脱脂大豆粉末より、大量に売るための、調整法を吟味しその生成方法を確立した。即ち、大豆粉末より得られた抽出液より、東電店沈殿により7S-グロブリン画分を集め、硫安沈殿を行い、当該アレルゲンに特異的なアフィニテフィクロマトグラフィー及びQ-セファロースクロマトグラフィにより大量に生成し、500mg相当のアレルゲンの生成に成功した。 2) 当該アレルゲンと特異的に反応する患者血清の確保 倉敷中央病院と共同研究を締結し、大豆に反応し、当該患者血清に反応する患者をリストアップし、現在、血清の性状について詳細に検討しているところである。 以上の準備に基づいて平成22年度は患者血清中のIgE抗体との反応性の実験に着手する予定である。
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Research Products
(3 results)