2010 Fiscal Year Annual Research Report
米生産調整及びその代替的政策手段の存続、廃止に関する政治経済的条件の定量分析
Project/Area Number |
21580267
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
荒幡 克己 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (90293547)
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Keywords | 米生産調整 / 直接支払 / 選択制減反 / 政治過程 / 厚生分析 |
Research Abstract |
「存続廃止定量分析系」 本年度は、生産調整の代替手段である直接支払について、そのデカップリング度合いによって異なる余剰への影響を理論的に精査するとともに、海外文献から計測値等を収集分析した。なお、当初予定していたシミュレーションについて、研究全体の力点を第三の系においたため、予定していたものの一部についてのみ試算を行った。 「日米比較政治過程分析系」 本年度は、前年度に引き続き、アメリカ議会公聴会の記録をCongressional Recordから拾う作業を、Congressional Recordの完備したメリーランド大学のMckeldin Libraryを訪問して行った。ロビー活動に関する調査は、次年度行うこととした。一方、日本の政治過程分析に関して、Coughlinらにより定式化されている確率投票モデルの文献収集と分析を行った。 「ローカルレベル施策手法系」 ローカルレベル施策手法系では、本年度は重点的に進め、各県から過去四十年間の米生産調整目標配分に関する市町村別データを収集し、また、全国米生産県のうち1/2程度の府県について、市町村調査を実施し、市町村レベルでの施策の経過と今後の政策手段の変更、改善に関して予想される変化を探るための知見を得た。具体的には、市町村別単独予算措置、市町村単独のとも補償制度、互助金制度等を明らかにした。
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Research Products
(2 results)