2009 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュ農村変容15年-同一村再調査に基づく農村階層構造の変化を中心に
Project/Area Number |
21580268
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 幸一 Kyoto University, 東南アジア研究所, 教授 (80272441)
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Keywords | バングラデシュ / 農村世帯悉皆調査 / 海外出稼ぎ / 手織物業 / 魚網製造業 |
Research Abstract |
初年度の平成21年度は、タンガイル県DC村およびボグラ村AR村のそれぞれにおいて、あらかじめ準備した調査票に基づき、全世帯の調査を終え、またそのデータをコンピュータ入力(ソフト名:SPSS)した。タンガイル県DC村では754世帯、ボグラ県AR村では360世帯を数え、1992年当時のそれぞれ538世帯、209世帯を大幅に上回り、過去17年間で、両村とも、大幅な人口増加があったことを示している。また、ボグラ県AR村の1992年の世帯データ(209世帯のうち、145世帯分のみが保存されていた)のコンピュータ入力も終えた。今後、これら入力されたデータの入力ミスのチェックと整理を行い、分析を始める必要がある。 またタンガイル県DC村では、村の中の主な農村工業である手織物業と魚網製造業について、その従事者から聞き取りを実施し、それぞれの機械設備、原料調達、労働者雇用、製品販路、季節性などについて把握した。さらに、多くの村人が海外出稼ぎに出ていることに鑑み、主な出稼ぎ国別に、渡航手続き、渡航費用、渡航費用の調達方法、送金方法と金額、帰国後の就業状態などについて聞き取りを実施し、海外出稼ぎの実態とその農村経済へのインパクトを把握した。 平成22年度に持ち越されたタンガイル県DC村の1992年世帯データのコンピュータ入力が終わると、過去17年間の2つの調査村の経済社会変化を分析するための基礎データが揃うことになり、初年度の目標は、目標通りほぼ達成されたといえる。
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