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2010 Fiscal Year Annual Research Report

2重安全機構を採用した癌指向性の細胞内崩壊性リポソームによる癌治療技術の開発

Research Project

Project/Area Number 21590115
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

長宗 秀明  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (40189163)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 友安 俊文  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (20323404)
田端 厚之  徳島大学, 大学院・ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (10432767)
Keywords癌治療法 / DDS / 細菌毒素
Research Abstract

本年度は様々な癌治療に利用可能で汎用性が高く安全なDDS用標的毒素として,インターメディリシン/Sm-hPAFキメラSS変異体(ILY/PAF-SS)に加え,ILY/PAF-SSのコレステロール(CHL)親和性をより高めたインターメディリシン/スイリシンキメラSS変異体(ILY/SLY-SS)のN末に、黄色ブドウ球菌プロテインAのIgG結合ドメインZを融合した毒素を作成した。CHL含有リポソームへの結合性を検討した結果,後者が結合効率等で有利であり,以後は後者(Z-ILY/SLY-SS)を用いて検討した。固相化ヒト及びウサギIgGへのZ-ILY/SLY-SSの結合性を確認した結果,両IgGへ高い結合性が確認された。次に蛍光色素と抗癌剤5FUの封入されたリポソームに結合させたZ-ILY/SLY-SSに,癌胎児性抗原(CEA)に対するIgG抗体を連結させ,CEAを発現するヒト大腸癌細胞LoVoに作用させて蛍光顕微鏡観察した結果,LoVo表面へ大量のリポソーム結合像が見られ,そのリポソームが細胞内に取り込まれ崩壊し蛍光が拡散した像も確認された。またその後の培養で,一部の細胞で5FUによる細胞障害作用も見られた。一方,Z-ILY/SLY-SSのみを結合したリポソームではこのような結合・取り込みは見られなかった。さらに,ヒト正常線維芽細胞NB1RGBとLoVo細胞の混合培養系でも標的化を行った結果,LoVoへの特異的なリポソームの集積・結合が確認され,NB1RGBへの結合はほとんど見られなかった。従って開発したZ-ILY/SLY-SSは種々の抗癌抗原抗体と併用することで,汎用性の高い癌治療用DDSツールとして利用可能と考えられた。現在,細胞膜結合部位を欠く緑膿菌外毒素Aを封入したリポソームを用いて目的とするDDSの検討を継続しており、その結果を基に次年度の研究を進めていく。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011

All Presentation (2 results) Patent(Industrial Property Rights) (1 results)

  • [Presentation] 細菌由来膜孔形成性機能分子を用いたDDSツールの会子設計とその機能評価2011

    • Author(s)
      田端厚之, ら
    • Organizer
      神戸学院大学LSC研究会「高齢化社会における加齢性疾患の予防・治療薬と機能性食品の開発」
    • Place of Presentation
      神戸学院大学
    • Year and Date
      2011-03-16
  • [Presentation] 汎用性の標的可変型DDSツールの開発2011

    • Author(s)
      長宗秀明, ら
    • Organizer
      神戸学院大学LSC研究会「高齢化社会におけ加齢型疾患め予防・治療薬と機能性食品の開発」
    • Place of Presentation
      神戸学院大学
    • Year and Date
      2011-03-16
  • [Patent(Industrial Property Rights)] コレステロール依存性細胞溶解毒素の変異体及びそのDDSへの利用2011

    • Inventor(s)
      長宗秀明, 友安俊文, 田端厚之
    • Industrial Property Rights Holder
      国立大学法人徳島大学
    • Industrial Property Number
      特許権,特顧2011-051295
    • Filing Date
      2011-03-09

URL: 

Published: 2012-07-19  

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