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2010 Fiscal Year Annual Research Report

神経回路形成におけるセマフォリンの機能

Research Project

Project/Area Number 21590196
Research InstitutionSapporo Medical University

Principal Investigator

谷口 雅彦  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (70260346)

Keywords軸索ガイダンス / セマフォリン / 中枢神経系 / ノックアウトマウス
Research Abstract

複雑な脳神経系において機能的な神経回路を形成するために、回路形成過程を制御する軸索ガイダンス分子が存在する。軸索ガイダンス分子としては、スリット,エフリン,セマフォリン,ネトリンが報告されている。セマフォリンは現在までに20種類以上報告されている大きなファミリー分子で、主に反発因子として機能する。セマフォリンの新たな機能解析の目的で新規セマフォリンのクローニングを試みた。その結果、2種類のマウスセマフォリンのクローニングに成功した。Sema3GとSema6Dである。Sema3Gは脳では小脳特異的に発現している。レセプターはニューロピリン-2だと考えられ、神経軸索に対する反発活性を持つ。生後、顆粒細胞層などに発現してくるので顆粒細胞の移動に関与していると考えている。Sema6Dは脳に高発現している。脳での発現は胎児から生体に至るまで同程度発現している。Sema3GとSema6Dのノックアウトマウスの作成を進めている。また、最近モデル動物としてゼブラフィッシュにも注目して解析している。このため先ずゼブラフィッシュSema6Dのクローニングを試みた。クローニングに成功したが、この課程において、Sema6EとSema6Fのクローニングにも成功した。Sema6EとSema6Fはゼブラフィッシュ特異的なセマフォリンである。Sema6DとSema6Eは神経系特異的に発現している。Sema6Dは発生中において菱脳やレンズなどで、成体脳においては小脳に発現している。Sema6Eは発生中においては菱脳やレンズなどで、成体脳では縦隆起に発現している。Sema6D、Sema6Eともに神経軸索に対する反発活性が認められた。これらのことより、初期発生中の神経回路形成に関与している可能性がある。Sema6Fは現在解析中である。今後は生体内での機能解析を進めていく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] Identification and characterization of a novel zebrafish semaphorin.2011

    • Author(s)
      Masahiko Taniguchi
    • Journal Title

      Neurosci.Lett.

      Volume: 488 Pages: 215-220

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Semaphorins guide the entry of dendritic cells into the lymphatics via by activating myosin II.2010

    • Author(s)
      Hyota Takamatsu
    • Journal Title

      Nature Immunol.

      Volume: 11 Pages: 594-600

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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