ホルムアルデヒドの生体影響評価のための疫学調査研究

2010 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 21590652
• Research Institution: Shinshu University
• Principal Investigator: 野見山 哲生 信州大学, 医学部, 教授 (70286441)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 塚原 照臣 信州大学, 医学部, 講師 (50377652) ; 内山 巌雄 京都大学, 工学研究科, 名誉教授 (20151897) ; 津田 洋子 信州大学, 医学部, 助手 (80512904) ; 松井 康人 京都大学, 工学研究科, 助教 (50533501)
• Keywords: ホルムアルデヒド / 疫学 / 生物学的曝露指標 / ギ酸 / メタノール

Research Abstract

本研究では、現在までのホルムアルデヒド曝露と生体影響にかかわる分野で不足している点を踏まえて、以下の3項目を目的としている。
1. ギ酸の個人曝露濃度測定方法を確立する
2. ホルムアルデヒド曝露の生物学的曝露指標を確立する
3. メタノール、ギ酸を含むホルムアルデヒドの量影響反応を明らかにする
1. は平成21年度に確立している為、平成22年度は2. および3. について、ホルムアルデヒド曝露事業所における疫学調査を継続した。
疫学調査では、個人曝露濃度(ホルムアルデヒド、メタノール)、尿中代謝産物(ホルムアルデヒド、メタノール、ギ酸)、生体影響に関わる項目(尿一般検査、血液生化学検査、血液学的検査)を実施した。ホルムアルデヒドによる刺激をについては、現在までにホルムアルデヒド曝露者(主として解剖学実習参加者)で行ってきた急性影響を測定するための刺激等に関する質問票に加え、今回半定量が可能な項目による質問票を用いて調査を行った。