2011 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子疾患の治療をmRNAのスプライシングの調節により行なう。
Project/Area Number |
21591365
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
栗林 太 川崎医科大学, 医学部, 教授 (60251443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 明 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (80372431)
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Keywords | 活性酸素 / 慢性肉芽腫症 / 好中球 |
Research Abstract |
食細胞NADPHオキシダーゼは活性酸素を生成することにより、殺菌を行う。この酵素の遺伝子異常により、慢性肉芽腫症(CGD)となる。CGDは、好中球・好酸球や単球における殺菌能が低下し、小児期から致死的な細菌及び真菌感染を繰り返す疾患である。応募者らはこれまで、NADPHオキシダーゼの中心酵素であるgp91phoxの解析を進めてきた。特に転写調節から翻訳への過程を明らかにすることにより、CGDの病因の解明や治療法の開発に努めてきた。これはgp91phoxに限らず、他のタンパク質の発現機構や生命現象の解明にも応用されるものと考える。Gp91phoxの発現に関しては、プロモーター異常型CGD(Kuribayashi et aL, BBRC l995)を世界で最初に発見したことを機に解析を進め、昨年度はヒストンのアセチル化に関与するGCN5によるgp91phox発現の調節機構を明らかにした(Kikuchi H, Kuribayashi et al., J Imuunol 2011)。同様にNADPHオキシダーゼを発現しているBリンパ球においても、このGCN5は、SykやBtkなどのガン遺伝子の発現を制御しながら、酸化ストレスから細胞を保護していることを示唆した(Kikuchi H, Kuribayashi et al., BBRC 2011)。更に、Bリンパ球では転写におけるPKCなどのリン酸化酵素の重要性を明らかにした(Results in Immunology, Accepted for publication on the November in 2011)。現在転写後mRNAのスプライスの機構の解析途上であり、その一部を論文発表した(Tropical Medicine and Health 2011)。
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Research Products
(5 results)