2009 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚侵襲シグナルに対する恒常性維持に関わる新規調節分子の動態解析
Project/Area Number |
21591464
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
片山 一朗 Osaka University, 医学系研究科, 教授 (80191980)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉良 正浩 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (90314335)
室田 浩之 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90363499)
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Keywords | 皮膚生理学 / 11βHSD1 / 皮膚の恒常性と分化 / EGF / ケラチン10 / インボルクリン / アレルギー / 皮膚癌 |
Research Abstract |
(1) 角化細胞での11-beta hydroxysteroid dehydrogenase 1(HSD11B1)の発現解析 マウス表皮組織においてHSD11Bが発現していることを発見した。正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)、ヒト表皮角化細胞不死化Cell Line(HaCaT)、ヒト有棘細胞癌株(HSC-1)すべてでHSD11B1、HSD11B2が発現しており、相対的にNHEKがHaCaT、HSC-1に比し、HSD11B1発現レベルが高い傾向にあった。正常皮膚ではHSD11B1は有棘細胞層より上層、HSD11B2は基底細胞を中心に発現していた。 (2) HSD11B1の調節因子 HSD11B1はEGF(10ng/ml)添加後24-48時間で発現が上昇した。UVB照射(40mJ/cm2)、TNFα、TNBSによってもHSD11B1は6時間後に発現が上昇した。Ca添加にてNHEKを分化させると、HSD11B1はインボルクリン、K10などの分化マーカーの発現前に誘導され、その後低下した。 (3) HSD11B1の機能解析 HSD11B1の機能を解析するためHSD11B1の特異的な阻害薬である18β Glycyrrheic acidを添加したところ、Ca添加にて誘導した早期分化マーカーであるインボルクリン、K10発現を抑制した。si RNAでSD11B1をノックダウンしたところ同様の結果が得られたことより、HSD11Bは表皮角化細胞の分化にかかわっていると考えた。増殖への関与や遊走への関与は現在検討中である。
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[Journal Article]2009
Author(s)
片山一朗, 他6名(筆頭)
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Journal Title
Targeting STATE in atopic eczema/dermatitis in [Allergy Frontiers](Springer ed by Ruby Pawankar, StephenT Holgate, Lanny J Rosenwasser)
Pages: 322(167-178)
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