2009 Fiscal Year Annual Research Report
SATB1・VEGF-CsiRNAとデコイベクターによる乳癌リンパ節転移阻止
Project/Area Number |
21591682
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
柴田 雅朗 Osaka Medical College, 医学部, 准教授 (10319543)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 純司 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90145889)
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Keywords | SATB1 / VEGF-C / VEGFR-3デコイ / 乳癌 / 転移 / siRNA / 抗腫瘍効果 / リンパ管新生 |
Research Abstract |
SATB1に対する異なった配列を標的とする4種類の21塩基の2重鎖siRNAを合成した。Negative siRNA controlはいかなるmRNAにも相補性を示さない21塩基の2重鎖siRNAで3'末端がCy5で標識されているものを用いた(Qiagen)。24-well plateを用いて、1 well当たり2 X10^5個のBJMC3879Luc2細胞(マウス乳癌細胞)を撒き、Negative siRNA(Cy5標識)あるいは4種類のSATB1 siRNAをそれぞれ25nMの濃度で遺伝子導入試薬HiPerFect(Qiagen)にてsiRNAを細胞に導入した。24時間後に細胞からRNAを抽出し、real-time RT-PCRにより、ノックダウン効率をGAPDHの相対値によるΔΔCT法により算出した。その結果、最大のノックダウン効率を示したSATB1配列は、Controlに比較して、80%抑制した。次に、その配列のsiRNAとNegative siRNAをpBAsi siRNA発現ベクターに組み込んだ(Takara Bio)。また、VEGFR-3のデコイ発現ベクターpBLAST2-mFLT-4(InvivoGen)を入手した。なお、VEGF-CのsiRNAは以前、ノックダウン配列を見出しているので、その配列を挿入した発現ベクターを用いた。これらの発現ベクターを大量精製した。本年度は乳癌モデルマウスに対して、これらのベクターを用いた遺伝子治療を行う計画である。
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