2009 Fiscal Year Annual Research Report
経内視鏡的細胞シート移植術の大腸ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)への応用
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21591735
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
大木 岳志 Tokyo Women's Medical University, 医学部, 助教 (90307562)
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Keywords | 移植・再生医療 / 細胞シート工学 / 大腸癌 / 内視鏡外科 |
Research Abstract |
1.ESDによる大腸潰瘍モデルの作製:ブタモデルで行った。臨床と同様の方法で、直腸の内視鏡的粘膜下層剥離術(endoscopic submucosal dissection : ESD)を試みた。フックナイフ[○!R](KD-620LR,オリンパス)とフレックスナイフ[○!R](KD-630L,オリンパス)を使用した。粘膜下局注は、インジコカルミンを混入したグリセロールを局注針で注入する。全周切開の後、粘膜下層を剥離することで、人工潰瘍を作製することが可能であった。ブタモデルでの大腸ESDのfeasibilityを確認した。但し、前処置が悪く、ESD施行に難渋した。2.培養口腔粘膜上皮細胞シートの作製と大腸ESD後人工潰瘍面に対する経内視鏡的移植術手技の開発:全身麻酔下にブタの口腔粘膜組織を紡錘状に切除する。タンパク質分解酵素であるディスパーゼを用いて基底膜を分解して上を回収し、トリプシンを用いて上皮細胞を単離する。単離した口腔粘膜上皮細胞を温度応答性培養皿に播種し、マイトマイシンCで処理した3T3フィーダーレーヤー存在下で、約2週間培養する。2.4cm×2.4cmの正方形に温度応答性高分子であるポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)と、これを取り囲むように細胞非接着性のポリアクリルアミドが固定化されている培養皿を使用し、ブタ口腔粘膜上皮細胞シートを作製に成功した。現在、最適化を検討中。来年度に移植とビーグル犬の口腔粘膜上皮細胞シートとの培養条件を比較する予定。 評価(1)内視鏡的形態学的評価:移植出来ていないため、評価はしていません。評価(2)組織学的評価:ブタ口腔粘膜上皮細胞シートを作製し、サイトケラチン染色施行。現在、解析中。
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Research Products
(7 results)