2009 Fiscal Year Annual Research Report
低酸素誘導性遺伝子発現変化が肺胞炎症に及ぼす影響の細胞生物学的検討
Project/Area Number |
21591992
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Research Institution | Tazuke Kofukai Medical Research Institute |
Principal Investigator |
足立 健彦 Tazuke Kofukai Medical Research Institute, 医学研究所 第9研究部, 部長 (90252428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 喜一 京都大学, 医学研究科, 講師 (00283606)
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Keywords | 肺胞上皮 / 肺障害 / 低酸素誘導性因子1 / タバコ / 水チャネル / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
肺障害の成因または進展を細胞の低酸素誘導性遺伝子応答の観点から細胞生物学的また分子生物学的に理解して肺障害治療法の評価を新たな観点から下し、また新たな治療法の開発の基礎的な知見を得ることが本研究の目的である。すでに提出済の実験計画に基づいて本年度は以下の研究成果を得た。 1タバコ抽出液が肺胞上皮機能に与える影響の検討について II型肺胞上皮細胞のモデル細胞として頻用される樹立細胞株A549細胞において、タバコ抽出液(CSE)処理により活性酸素依存的にhypoxia-inducible factor 1(HIF-1)の強い活性化が起こることを見いだしていた。 H21年度はマウスを用いて生体内でこの現象を再現し、急性肺障害の発生、進展に果たす役割を明らかにして治療への端緒を得るためにマウスにHIF-1aのsiRNAを導入してHIF-1の活性化を抑制して肺障害の進展への影響を検討するモデルの作成を行った。RNA干渉によりHIF-1aの発現抑制に成功した。 また脳、腎臓など肺以外の臓器への影響の検討を行った。 2低酸素環境が肺胞上皮機能に与える影響の検討について II型肺胞上皮細胞のモデル細胞として頻用される樹立細胞株A549細胞(ヒト由来)において、HIF-1依存的に水チャネル(aquaporin-5, AQP-5)の発現増強が起こることを見いだしていた。この分子機序と生物学的な意義について主に細胞死の観点から解析を行った。
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