2009 Fiscal Year Annual Research Report
核マトリックス蛋白質に基づくホルモン不応性前立腺癌の新規標的分子の探索
Project/Area Number |
21592043
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
井上 貴博 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (80511881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 修 京都大学, 医学研究科, 教授 (90260611)
兼松 明弘 京都大学, 医学研究科, 講師 (90437202)
渡部 淳 京都大学, 医学研究科, 助教 (10452335)
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Keywords | PURA / ATF3 / GADD45A / S100P / HERPUD1 |
Research Abstract |
(1)PURAの前立腺癌細胞の細胞増殖抑制機序の解析 PURAの前立腺癌細胞増殖抑制機序を調べるためアンドロゲン依存性および非依存性前立腺癌細胞株にPURAを過剰発現させたときに認める遺伝子プロファイルの変化をDNA microarrayにて解析した。その結果ATF3、 GADD45A、 HERPUD1などの様々なストレス下で誘導される遺伝子が共通して発現上昇していた。またATF3やS100Pなど細胞の分化に関与する遺伝子も共に発現上昇していた。 ・PuRA特異的siRNAを用いてPURAの発現を抑制した際、過剰発現にて変化を認めた遺伝子群が抑制されるかを検証し、ATF3、 GADD45A、 HERPUD1, ATF3, S100Pなどが、PURAによって実際に制御されていることを確認した。 (2)PURAの前立腺癌細胞における発現制御解析 公のデータベースを検討した結果、PURAのプロモーター領域およびexon1領域にCpGislandがあることがわかっている。 ・5・azaCを用いてCpG islandを脱メチル化させたが、PURAの発現量に変化がないことを確認した。Methylationの関与がなかったので、 ・PURAのPromoter領域をPCR法にて作成し、PURAのプロモーター領域をレポーターベクタに組み込み、発現制御に重要な領域をluciferase assayで同定し、転写開始点より上流300bpの範囲が重要であることを突き止めた。
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Research Products
(3 results)