2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592175
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
森泉 哲次 Shinshu University, 医学部, 教授 (70157874)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川岸 久太郎 信州大学, 医学部, 助教 (40313845)
福島 菜奈恵 信州大学, 医学部, 助教 (90334888)
|
Keywords | 嗅覚 / 嗅上皮 / 嗅球 / ニューロン / 閾値 |
Research Abstract |
生後1日(P1)の新牛児ラットにおいて、哺乳のための嗅覚機能発現(Nipple searching)に必要な嗅覚受容器ニューロン(嗅細胞)数を測定した。一側の嗅球を除去し、他側の鼻腔にZnSO_4溶液を数回注入し様々な程度の嗅上皮障害モデルを作成し、哺乳の有無は、Nipple attachmentと胃内ミルクで判定した。鼻腔・鼻腔・嗅球の500μm間隔のパラフィン切片を作成し、嗅細胞のマーカーであるOlfactory Marker Protein(OMP)抗体を用いて、OMP(+)嗅細胞を測定した。正常・対照群は4969±197(n=5)であった。哺乳(+)群は、2457-4615(3586±251)(n=9)で、哺乳(-)群は、112-2398(11.71±345)(n=9)であった。正常・対照群のOMP(+)嗅細胞を100%とすると、哺乳(+)群のOMP(+)嗅細胞け49-93%で、嗅覚(-)群のOMP(+)嗅細胞は2-48%であった。約50%のOMP(+)嗅細胞が存在すれば、哺乳機能は維持されるものと結論された。同様に、新生児ラットにおいて、哺乳機能発現に必要な嗅球投射ニューロン(僧帽細胞)の定量化を試みた。P1ラットの右側の嗅球を除去し、左側の嗅覚伝導路(外側嗅索)をガラスマイクロピペットで様々な程度に損傷した。哺乳の有無は、同様にNipple attachmentと胃内ミルクで判定した。神経トレーサー(FG : Fluoro-Gold)を外側嗅索損傷部後方の梨状葉嗅皮質に注入し、軸索損傷を免れたFG(+)僧帽細胞を可視化した。哺乳機能で2群に分けられた外側嗅索損傷ラットについて、FG(+)僧帽細胞の数と分布を現在解析している。
|
Research Products
(1 results)