2010 Fiscal Year Annual Research Report
ティシューエンジニアリングチャンバーを用いた血管柄付き皮弁作製の実験的研究
Project/Area Number |
21592289
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
田中 嘉雄 香川大学, 医学部, 教授 (50171806)
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Keywords | 再生医療 / 血管付き軟組織 / 多血小板血漿 |
Research Abstract |
平成21-22年度にかけて血管付軟組織再生に及ぼすFGF-2と骨髄液由来多血小板血漿(以下bm-PRP)の効果の比較検討を行う実験を行った。 実験グループ(n=7)を以下に示す。 1.Control group : TEC+人工真皮+ヘパリン加生理食塩水 2.実験群1 : TEC+人工真皮+FGF-2 : 200μg+ヘパリン加生理食塩水 3.実験群2 : TEC+人工真皮+bm-PRP : 200μl+ヘパリン加生理食塩水 4.実験群3 : TEC+人工真皮+bm-PRP : 400μl+ヘパリン加生理食塩水 5.実験群4 : TEC+人工真皮+FGF-2 : 200μg+bm-PRP : 200μl+ヘパリン加生理食塩水 6.実験群5 : TEC+人工真皮+FGF-2 : 200μg+bm-PRP : 400μl+ヘパリン加生理食塩水 実験1.2.については実験の計画に沿って行うことができた。しかし、bm-PRPは、その採取が困難で採取したPRP濃度と量が実験群によってバラツキが出た。このため、実験系としては不備と判断して、血液からPRPを採取する実験系に変更して研究を進めている。実験1.2.で再生した組織はcontrol群に比し明らかにFGF-2群で大きなサイズの軟組織が得られた。組織学的にも軟組織の器質化がFGF群で進んでおり、FGF-2の有用性が示されている。実験群4-5は今後速やかに行い、平成22年度の計画である血管柄付き皮弁の作成に取りかかる予定である。
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