2010 Fiscal Year Annual Research Report
難治性根尖性歯周炎と根尖孔外バイオフィルムに対する電磁・高周波の歯内療法への応用
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21592423
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
湯本 浩通 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (60284303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 敬志 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30173800)
尾崎 和美 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90214121)
中西 正 徳島大学, 病院, 講師 (00217770)
中江 英明 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (30227730)
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Keywords | 歯内療法 / 根尖性歯周炎 / 電磁・高周波 / 骨芽細胞 / 遺伝子発現 / オステオポンティン |
Research Abstract |
電磁波・高周波照射による歯周組織細胞の組織治癒・修復力の増強効果に関して、骨芽細胞株(MC3T3-E1細胞)に、様々な周波数(500,750,1,000kHz)で1秒間5回の電磁波・高周波照射を行い、照射前から経日的に細胞増殖能を細胞増殖アッセイにより解析した。その結果、電磁波・高周波照射3日後より、有意に細胞増殖・活性の上昇が認められた。また細胞増殖・活性の上昇に関して、周波数(500,750,1,000kHz)による有意な影響は認められなかった。さらに、5mM β-glycerophosphateと50μg/ml asoorbic acidを添加した石灰化誘導培地を用いた場合でも、500kHzで1秒間5回の電磁波・高周波照射により、MC3T3-E1細胞の有意な細胞増殖・活性の上昇が認められた。照射方法についての検討に関して、500kHzで1秒間5回の電磁波・高周波照射を5日間連日照射した場合も、1日目だけ照射した場合と比較して有意な細胞増殖・活性の上昇は認められなかった。様々な周波数(500,750,1,000kHzで1秒間5回)や照射回数(500kHzで1秒間5,10,15回)による条件で電磁波・高周波照射後、MC3T3-E1細胞に対する細胞障害性をLDH Cytotoxicity Assayにて調べた結果、すべての条件下において顕著な細胞障害は認められなかった。 電磁波・高周波照射による歯周組織細胞の組織修復・治癒に関する遺伝子・蛋白質発現変化を解析する為に、まず骨芽細胞株(MC3T3-E1細胞)での骨関連蛋白質の遺伝子発現について、real-time PCR法にて解析した結果、照射1目と3日後でOsteopontinの遺伝子発現誘導が認められた。さらに培養上清中のOsteopontin量をELISA法にて解析した結果、電磁波・高周波照射1日目以降で有意にOsteopontinの分泌増強が認められた。
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Research Products
(6 results)