2010 Fiscal Year Annual Research Report
ウェアラブル筋電図測定システムを用いた顎関節症患者の覚醒時ブラキシズムの実態解明
Project/Area Number |
21592441
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山口 泰彦 北海道大学, 病院, 准教授 (90200617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 和樹 北海道大学, 病院, 助教 (70399856)
佐藤 華織 北海道大学, 病院, 助教 (40281828)
金子 知生 北海道大学, 病院, 講師 (10241340)
後藤田 章人 北海道大学, 病院, 医員 (70466465)
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Keywords | ブラキシズム / 筋電図 / ウェアラブル / 顎関節症 / 覚醒時 |
Research Abstract |
本研究の目的は,歯ぎしりやくいしばりなどのブラキシズムと顎関節症の関連性を解明するための一助として,超小型のウェアラブル筋電図測定システムを用いて顎関節症患者の終日咀嚼筋活動解析を行い,顎関節症患者の覚醒時ブラキシズムの実態を明らかにすることである 平成22年度は,主にウェアラブル筋電図測定システムの動作実験を行った.また,予備実験として夜間の睡眠時と睡眠中途覚醒時の筋活動の発現頻度状況を確認するため,睡眠ポリグラフを用いて測定した終夜筋活動データも検討した その結果,ウェアラブル筋電図測定システムの終日筋活動測定に関しては,仕事中も含めた日中活動時,および自宅での夜間睡眠時に使用したところ,日中,夜間とも採取したデータから筋活動波形が十分認識可能であった.室内での生活,仕事中,屋外での通勤中など何れも外来ノイズの影響は明らかには認められず,また夜間の体動の影響も明らかではなく,基線も安定していた.咬みしめ,嚥下,タッピング,ガム咀嚼等の基本運動はもちろん,夜間睡眠時の歯ぎしりと思われる律動性咀嚼筋活動(Rhythmic Masticatory Muscle Activity ; RMMA)の活動も鮮明に認められた.導入したウェアラブル筋電図システムは長時間の測定記録が可能であり,終日咬筋活動測定が期待できるものと考えられた.睡眠ポリグラフを用いて測定した終夜筋活動データからは,咬筋筋電図単独では非常に多くの歯ぎしり以外の筋活動を含めて波形を検出していることが判明し,その大部分が睡眠途中覚醒時のものや体動に伴うものであった.そのため,夜間についてはウェアラブル筋電図に加え,ウェアラブルの睡眠センサーの併用が必要であることがより明確化された.また,ウェアラブルの体動計を併用する体制を整えた 平成23年度は,本システムを用いてデータの収集と解析を行ってゆく
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Research Products
(1 results)