2011 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節関節円板片側転位と習慣性咀嚼側に相関はあるか
Project/Area Number |
21592449
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
柳 文修 岡山大学, 大学病院, 講師 (50284071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
皆木 省吾 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80190693)
沖 和広 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00346454)
兒玉 直紀 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70534519)
浅海 淳一 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60184131)
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Keywords | 習慣性咀嚼側 / 下顎機能運動 / 片側咀嚼 / 関節円板前方転位 / 顎関節MRI |
Research Abstract |
本年度は計画通り、各種検査・診査を施行し、データ収集を行うとともに、これまでに得られた各種検査・診査結果の統計的解析を行った。具体的には、下顎運動記録装置(カノープス社製・Sirognathograph Analyzing System IV)、MR装置(Siemens社製・Magnetom Vision)を使用し、研究計画に沿って、顎関節部MRI撮影、下顎機能運動を行った。下顎運動の解析については、研究計画に従い、4品目(ビーフジャーキー、ピーナッツ、パン、チューインガム)の試験食を用いた。 顎関節関節円板片側転位と咀嚼運動側との関連を検証するために、以下に関して検討を加えた; (1)異なる食品に対する咀嚼運動の側性について。 (2)咀嚼運動側性と顎関節関節円板片側転位との関連について。 結果は以下のとおりであった。 (1)咀嚼に伴う下顎運動を開口相,閉口相,咬合相と区分した咀嚼ループとし,閉口相が開口相に比べて右側に偏位する場合を右ループ,左側に偏位する場合を左ループと判定した。また、咀嚼ループの側性に加えて、開口路終点の側性についても検討を加えた。その結果、咀嚼ループおよび開口路終点は、全ての被験食において、顎関節関節円板片側転位を有する場合には片側傾向が増加した。ビーフジャーキーを咀嚼した場合の開口路終点は、顎関節関節円板片側転位がみられる被験者は両側転位の者に比べて有意に片側性を示した(Mam-Whitney U検定、p<0.05). (2)顎関節関節円板片側転位を有する者6名が片側性に有意差を認めたビーフジャーキーを咀嚼した際の咀嚼運動について検討を加えた.解析対象とした咀嚼運動は、咀嚼開始から10回目までの咀嚼のうち後半5回分とした。その結果、6名中4名において咀嚼ループが円板転位側から咬合相に推移していた。 本研究の結果から、顎関節関節円板片側転位がある場合には硬固物を咀嚼する際に片側傾向が増加することが示唆されるとともに、円板転位側と咀嚼側が一致する可能性があることが示唆された。
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Research Products
(1 results)