2009 Fiscal Year Annual Research Report
抗アポトーシス蛋白とNF-kBを分子標的とした口腔癌の新規治療法の開発
Project/Area Number |
21592556
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
玉谷 哲也 The University of Tokushima, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30274236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 洋二 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (20200214)
永井 宏和 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (50282190)
茂木 勝美 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20335805)
内田 大亮 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20335798)
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Keywords | 抗アポトーシス蛋白 / NF-κB / 分子標的 |
Research Abstract |
転写因子であるNF-κBが口腔癌治療の分子標的の一つになりえることを明らかにした。プロテアソーム阻害剤であるbortezomibを用いてNF-κBを抑制すると抗腫瘍効果が得られたが、完全には増殖を抑制できなかった。そこで、bortezomibの抗腫瘍効果を増強するために、抗アポトーシス分子のcIAP1とXIAPに着目した。従って、本研究ではNF-κbと抗アポトーシス分子の抑制に着目し、複合的分子標的治療法を確立することを目的とする。口腔癌細胞をbortezomibで処理すると、NF-κB活性は濃度依存的に抑制され、腫瘍増殖が抑制されることを明らかにした。さらに、ヌードマウス背部皮下に移植した口腔癌細胞にbortezomib投与あるいは放射線照射を行い、腫瘍の経時的な大きさの測定と腫瘍組織から蛋白とRNAの抽出を行い、western blot法と定量的real-time RT-PCR法でcIAP1とXIAPの発現の発現を検討した。Tubulin蛋白あるいは内因性コントロールであるGAPDH mRNAを用いて標準化し、比較検討した結果、cIAP1とXIAPの発現はbortezomib投与によって抑制され、放射線照射によって増強された。放射線照射によって増強されたcIAP1とXIAPの発現は、bortezomib投与を併用すると、著明に抑制され、同時に腫瘍も有意に縮小した。今後、放射線照射、bortezomib処理あるいはsiRNAによるcIAP1とXIAPの発現抑制を併用し、相乗的に細胞増殖が抑制されるか解析する。
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Research Products
(1 results)