2010 Fiscal Year Annual Research Report
学齢期における生活習慣病リスクと咬合咀嚼機能の関連性に関するコホート研究
Project/Area Number |
21592661
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
松久保 隆 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (90112804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 直樹 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (00246349)
須山 祐之 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (10163065)
古賀 寛 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (00266561)
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Keywords | 食育 / 生活習慣病 / 齲蝕 / 齲蝕原性菌 / 食品受容応答 / 学齢期 / 食生活 |
Research Abstract |
研究目的:平成22年度の研究目的は、児童生徒の生活習慣病リスク、生活習慣ならびに口腔保健状態の関連性を明らかにすることであった。 研究方法:10歳から13歳の児童生徒689名(男子365名、女子324名)を対象として医師会の行った全身の健康状態、血液検査結果から肥満指数、復位、復位/体重、血圧、血糖値、総コレステロール値、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値および中性脂肪値から対象者の生活習慣病のリスクを判定した。この生活習慣病リスクに関連する生活習慣ならびに口腔保健状態(齲蝕、S.mutansレベル)を検索した。なお、S.mutansレベルはモノクロナール抗体を用いた検出法によった。 結果:生活習慣病のハイリスクを持つものは対象者の22.3%であった。ロジスティック解析で生活習慣病のリスクを持つことに関連する要因は朝食を摂らない(OR: 2.05)運動が嫌い(OR: 2.07)およびS.mutansのレベル(10^5以上/ml)(OR: 1.75)であった。また、DMFT数が2以上である(齲蝕有病状態が高い)ことに関連する要因は、朝食を摂らない(OR: 1.96)緑黄色野菜が嫌い(OR: 1.46)およびS.mutansのレベル(10^5以上/ml)(OR: 1.83)であった。 結論:本研究結果は、唾液S.mutansレベルは砂糖接取や脂肪接取のバイオマーカーになる可能性を示している。また、唾液中S.mutansのみならず食習慣は齲蝕ハイリスク児のスクリーニングに有用であることも示された。したがって、これらの結果は、わが国の児童生徒に対する食育の推進は生活習慣病の予防のみならず、齲蝕予防にも重要であることが示唆された。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Correlation between Physical-health Status, Lifestyle, and Oral Health in School Children2010
Author(s)
Osawa H, Ukiya T, Kobayashi N, Ryuzaki T, Sakurai M, Sugihara N, Suyama Y, Imai M, Motegi E, Matsukubo T
Organizer
第59回日本口腔衛生学会
Place of Presentation
新潟市
Year and Date
2010-10-07
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[Presentation] Relationship between dental caries experience, eating habits, and S.mutans in school children in city of Ichikawa2010
Author(s)
Osawa H, Ukiya T, Imai M, Sakurai M, Suyama Y, Koga H, Sugihara N, Motegi E, Matsukubo T
Organizer
平成22年口腔衛生関東地方研究会総会・学術大会プログラム・抄録集
Place of Presentation
東京
Year and Date
2010-03-06