2010 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国における感染看護教育プログラムの院内感染対策への実践的応用
Project/Area Number |
21592699
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
垣花 シゲ 琉球大学, 医学部, 教授 (50274890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真榮城 千夏子 琉球大学, 医学部, 講師 (70295319)
太田 光紀 琉球大学, 医学部, 助教 (80457689)
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Keywords | 国際看護 / 開発途上国 / 感染看護教育 / 国際感染症 |
Research Abstract |
1.対象施設において感染源別院内感染の調査を継続し、感染看護教育プログラムの効果を評価した。 1)感染兆候がみられた場合は、引き続き検体(膿、尿、痰)を採取して、ラオス臨床検査疫学センターで微生物学的検査を行い、起炎菌の同定を実施した。 2)微生物学的検査結果を基に、感染状況のデータを整理した。 3)感染状況のデータをラオスの病院スタッフと検討し、院内感染の現状を評価した。 4)上記1)、2)、3)の結果、ターゲットにした細菌の分離は昨年度より減少していた。しかし、検体採取件数も減少していたことから、職員に対して検体採取の重要性を再認識してもらう必要性を確認した。次年度は検体採取に関するポスターを各病棟に掲示することになった。 5)[感染対策教育プログラムセミナー(2010年3月)]で推奨した感染対策の問題点を検討修正した。 6)感染源別院内感染の調査から感染対策の実施状況を総合的に評価した。ターゲット細菌の分離が減少していたが、ビデオ撮影記録と手洗い確認器による実践状況の確認の次年度の継続を検討した。 2.「感染対策教育プログラムセミナー(2010年3月)」において示した「スタンダードプリコーション」の実施状況の確認を行った。 1)手指衛生について 手洗いの効果を手洗い効果確認器(グリッターバグ)で行った。 2)手術創の清潔について 手術前の消毒、術後の消毒に関する取り決めに関するポスター作成について検討した。 3)血管内留置カテーテル感染防止について以下の点を各施設と確認した。 (1)使用後の清潔保管と使用期限の確認(2)実施前の手洗い徹底 (3)穿刺部位の消毒の徹底(4)刺入部位の観察 4)膀胱留置カテーテル感染防止 5)痰や分泌物の吸引が行われている患者の感染予防方法について確認した。
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Research Products
(2 results)