2012 Fiscal Year Annual Research Report
手術を受ける高齢者の睡眠・覚醒リズムの変化に関する研究
Project/Area Number |
21592709
|
Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
有田 広美 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (30336599)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 悦子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00107947)
小林 宏光 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20225535)
大島 千佳 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30405063)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 睡眠覚醒リズム / 手術 / 高齢者 |
Research Abstract |
本研究は、手術を受ける高齢者の睡眠・覚醒リズムの変化を明らかにすることを目的としている。H24年度は、検査あるいは症状緩和など保存的治療の目的で入院された65歳以上で睡眠障害がなく睡眠剤使用の習慣がなく、認知障害がない8名を対照群として調査した。平均年齢は74.6±8.6歳であった。調査内容は、①腕時計型アクチグラフ(AMI社)装着による睡眠・覚醒パターンの測定、②病室の光と音測定、③OSA睡眠質問票とした。調査方法は、5日間アクチグラフを非利き手に連続装着してもらい、起床時にOSA睡眠質問票に自己記入してもらった。分析は、夜間睡眠時間、睡眠効率、日中睡眠時間、総睡眠時間、睡眠の最長時間、中途覚醒数の記述統計およびフリードマン検定を用いて分析を行った。その結果、「夜間睡眠時間」の平均は405±98分(最大540分、最少272分)、「睡眠効率」の平均は85±5%(最大94%、最小78%)、「日中睡眠時間」の平均は117±61分(最大229分、最小42分)、「総睡眠時間」の平均は530±138分(最大805分、最小390分、「中途覚醒」の平均は5±1.3回(最大7回、最小4回)であった。それぞれの5日間の睡眠パラメーターに有意な変化は認められなかった。個別でみると睡眠時間には個人差がみられたが睡眠効率は1名を除いて80%以上を維持していた。OSA得点においても有意な経日的変化は認められなかった。なかでも「入眠と睡眠維持」の因子得点が他の因子得点より低くなる傾向を示した。自宅での睡眠状況と比較すると睡眠時間の減少や眠りの浅さを述べており、その原因として多床室の他患者の音と環境の変化が多数であった。以上のことから、保存的治療を目的に入院した高齢者の睡眠パラメーターは、5日間での変動はないが自宅での睡眠よりも悪いと評価していることが明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)