がん患者の在宅療養に向けた看護者間のネットワークシステムの構築

2009 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 21592741
• Research Institution: Hokkaido University
• Principal Investigator: 鷲見 尚己 Hokkaido University, 大学院・保健科学研究院, 准教授 (30372254)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 青柳 道子 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 講師 (30405675) ; 溝部 佳代 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 講師 (70322857) ; 佐藤 三穂 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 助教 (00431312)
• Keywords: がん患者 / がん診療連携拠点病院 / 外来看講 / 多職種連携

Research Abstract

1.平成21年度に関しては、がん患者に対するケアの在り方に対する基礎調査の実施を目標に、(1)「A市内におけるがん診療連携拠点病院における外来看護に関する研究」を実施した。全病院を対象としており、データの信頼性は高いものと考える。結果としては、がん患者の治療は、入院治療から外来治療ヘシフトしているものの外来でのケアの不十分さ、多職種との連携の不十分さ、がん診療連携拠点病院にもかかわらず、がん患者に関してのケアシステムの整備不足が明らかとなった。
(2)「がん患者をケアする看護師へのヒアリング調査」については、大学病院におけるがん看護に携わる多部門の看護師18名を対象に、現在のがん看護における連携の問題、看護上の課題などについてヒアリング調査を行った。本調査に関しては、現在分析途中であるが、がん患者への外来から入院、そして外来通院という流れの中での連携の困難な点や課題が明らかになりつつあるところである。
多部門で看護する看護者の連携の在り方に関しても、部門により偏りがみられ、認識の差があると予測される。今後は、得られたデータをより深く質的分析を継続する予定である。
2.平成22年度に向けては、「アクションリサーチ法を用いての看護者間の連携の在り方」について、大学病院と連携して進めていく予定であり、そのための準備中である。また、がん患者のニーズ調査を前向き調査として実施する予定である。