2011 Fiscal Year Annual Research Report
がん患者の在宅療養に向けた看護者間のネットワークシステムの構築
Project/Area Number |
21592741
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鷲見 尚己 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 准教授 (30372254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 道子 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 講師 (30405675)
溝部 佳代 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 講師 (70322857)
佐藤 三穂 北海道大学, 大学院・保健科学研究院, 助教 (00431312)
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Keywords | がん看護 / 看護提供システム / 看護師協働 / がん化学療法 / 緩和ケア / 退院支援 / 外来看護 / 病棟看護 |
Research Abstract |
平成23年度の活動は、以下3点について実施した。 1. 看護者間ネットワーク構築のためのアクションリサーチの実施。 定例ミーティングにより、情報管理のあり方、合同カンファレンスの開催、内服抗がん剤患者へのケア、がん看護の実践力向上を目指した学習活動の4点を取り上げた。各グループでの活動を行い、課題の検討や調査実施し、ミーティングの際に評価を行った。(1)情報管理では、連携に必要な記録項目や情報更新が重要であることが明らかとなった。(2)合同カンファレンスについては、カンファレンスを有効に実施するためには、その運営目的や方法を十分検討する必要である。病棟看護師にとっては、患者のケアの方向性の把握および情報級友の場としての意義を認識し、また連携をより意識するようになったという効果が認められた。(3)内服抗がん剤治療を受ける患者の分析から、治療中断のケースが多く、今後のケアのあり方を検討中である。(4)在宅移行への支援の1つとして「退院支援」に関する学習会を開催し、評価した。学習内容の満足度は高いが、退院支援の実践状況は不十分であり、病棟での退院支援の課題が認められた。4つの活動成果から、継続して院内での検討すべき内容を明確にし、改めて必要な課題について院内で取り組む予定である。 2. 外来化学療法を受ける大腸がん患者のセルフケア行動に関する調査を行った。 大腸がん患者は,末梢神経障害等の副作用の出現があり自己効力感が低下する状況においても,確実に治療が進行しているかというセルフケア行動を実施していた。化学療法を安全かつ確実に実施するためは,副作用の症状管理とともに患者の自己効力感や家族協力者などを把握しながら,セルフケア支援をする必要があることが明らかとなった。 3.がん患者の病期ごとのニーズ調査. 最終的に29名の患者に面談を終了し、現在、病期に分けて分析中である。
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Research Products
(3 results)