2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592797
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
亀田 幸枝 Kanazawa University, 保健学系, 助教 (40313671)
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Keywords | エンパワメント / 尺度 / 妊婦 / 臨床 / 検証 |
Research Abstract |
【研究の目的】 妊婦のエンパワメント尺度修正版を作成し尺度を洗練・発展させる。また、修正版尺度を用いて出産前教育の評価や妊婦ケアに活用し、臨床での適用範囲を検証する。今年度は、文献検討から尺度の構成概念について検討した。 【今年度の研究成果】 データベースは医学中央雑誌、CINHALを用いた。妊婦のエンパワメント尺度(2008 ; Virsion1)発表前後の2007-2009年を検索対象とし、エンパワメントに関する国内外の文献レビューを行った。中でも注目したのは、Centering Pregnancy Modelとして妊婦健診のあり方を変革している米国から報告されたPregnancy-Related Empowerment Scale(以下、PRES)であった。PRESの構成概念はProvider Connectedness, Skillful Decision-making, Peer Connectedness, Gaining Voiceであり,エンパワメントを成果ととらえた尺度と考えられた。我々が作成した妊婦のエンパワメント尺度は、妊婦の主体的な行動変容へとつながるモチベーショナルな心理的側面(self-efficacy, future image, self-esteem, support and assurance from others, and joy of addition to the family)を測定するものであり、パワーレスな心理状態の妊婦のスクリーニングや目的が多様化している出産前教育の評価をねらいとしている。日米間の文化的背景や提供される産科医療・助産ケアの相違を踏まえ、より本邦の臨床現場に適用できる尺度としての修正課題を確認した。
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